花粉の話 2
2016年3月24日
きょうは木曜日。
午前で診察終了して、学期末のため早帰りしてきた小学生の息子と昼食を兼ねてちょっとドライブに。
名阪国道あたりの杉・ヒノキ林の木々はまだまだ茶色い花粉がいっぱい(^^;)
もうしばらく花粉のシーズンが続きそうです。
そこで、前回に引き続いて花粉のお話を。
「花粉皮膚炎」という言葉があります。
その「花粉皮膚炎」は大きく二つに分かれます。
まずは、もともとアトピー性皮膚炎のある患者さんの場合ですが、アトピー性皮膚炎の患者さんの約30%は花粉のシーズンにアトピーが悪化するとされています。
全身がムズムズする→引っ掻いて皮膚の状態が悪くなる そういうことがおこります。
一方、もともとアトピー性皮膚炎がない人にこの時期、皮膚炎がおこることがあります。
目のまわり、首を中心にちょっとボテっとした赤みが出現します。
正常な皮膚の表面にはいろいろなバリアがあるんですが、その一つが角質層です。
皮膚の一番外側にあるのが角質層ですが、正常な角質は花粉を通しません。
荒れた角質(破壊されたバリア)は花粉をはね返すことができなくて、アレルギー反応がおこるとされています。
○花粉症用のメガネをかける
○帰宅したら洗顔して花粉を洗い流す
○ニットのような花粉が付着しやすい衣服は避ける(家庭内に花粉を持ち込まないように)
そういう工夫も必要ですが、バリアを強くすることも大切です!
○洗顔するときゴシゴシ擦らないように(女性のクレンジングも)
○保湿剤をしっかり塗ること(ベタベタしにくい保湿剤もあります)
花粉の季節は鼻炎や皮膚炎がおこりやすくて憂鬱ですが(僕も花粉症です)、
もうしばらくの間、スキンケアに気をつけて快適に過ごしたいですね。